ヒートショックを防ぐマストアイテム ~リフォーム時の検討ポイント~
寒い冬、暖かい部屋から冷えた浴室や洗面室に移動すると、急激な温度変化が原因で「ヒートショック」を引き起こすリスクがあります。これは、高齢者だけでなく若年層にも影響する深刻な問題です。そこで今回は、浴室や洗面室の断熱性能を高めるためのマストアイテムやリフォーム時に考えたいポイントについて解説します。
浴室の断熱を高めるアイテム
【断熱材を強化したユニットバスに交換】
最新のユニットバスは、床や壁、天井に断熱材がしっかり組み込まれており、浴室内の温度を一定に保つ性能が非常に高いです。また、断熱材が浴槽を覆う仕様であればお湯の温度も冷めにくくなり、快適さと省エネ効果が期待できます。
ユニットバスに交換するメリット
- 断熱性能の高さ:床・壁・天井がしっかりと断熱されているモデルを選ぶ。浴槽周囲の断熱材が充実しているタイプがおすすめです。
- 暖房換気乾燥機の設置:浴室内を事前に暖めるだけでなく、梅雨時期の乾燥機能としても役立ちます。
- 滑りにくい床材:断熱性があるだけでなく、安全性の高い素材を選びましょう。
窓の断熱強化
浴室が外壁に面している場合は、窓の断熱性を見直すことが重要です。
- 高断熱型の窓ガラスや内窓を設置すると、冷気の侵入を抑えることができます。
例えばLIXILの浴室ならこんなパックがあります。
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洗面室の断熱を高めるメリット
① 快適性の向上
寒い洗面室で朝の準備をするのは苦痛です。断熱を高めることで、一年中快適に使える空間になります。
② 健康リスクの低下
寒暖差による血圧変動を抑え、身体への負担を軽減できます。高齢者や子どもがいる家庭では特に重要です。
③ 省エネ効果の向上
断熱性能が上がると暖房効率がアップします。暖房機器をつけてもすぐに冷えることがなく、エネルギーの消費を抑えられます。
洗面室リフォーム時に考えたいポイント
壁や床材の断熱
洗面室は、特に冬場に冷えがちな空間です。以下の対策で温度管理を徹底しましょう。
- 壁面の断熱材強化:簡易な断熱パネルや本格的な壁断熱材をリフォーム時に追加することで、効果的な断熱性を確保できます。
- 床材選びの工夫:断熱効果のあるフローリング材やクッション性のある断熱床材がおすすめです。冬場の足元の冷えが軽減されます。
洗面室に設置する暖房器具の選び方とおすすめアイテム
【おすすめ暖房設備】
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壁掛け式ヒーター
壁に取り付けるヒーターは省スペースでありながら、しっかりと室内を暖めてくれるのが特徴です。タイマー機能付きの製品を選ぶと、自動で洗面室を暖めておくことができて便利です。 -
セラミックファンヒーター
小型ながら速暖性に優れています。場所を取らないため、狭い洗面室でも気軽に導入可能です。
例:パナソニック「セラミックファンヒーター(小型タイプ)」など。 - 浴室暖房乾燥機の連動型ヒーター
ユニットバス交換の際に併せて設置することで、浴室と洗面室を同時に暖めることが可能です。
例えばこんなものがあります。
お問い合わせいただければ詳しい資料をお届けします。
取付の可否など検討される際はご相談ください。
断熱窓の設置
- 内窓の設置や気密性の高い扉を取り入れ、冷気の侵入を防ぎます。
実践ポイントまとめ
- 浴室や洗面室の寒暖差をなくすために、まず断熱強化を検討しましょう。
- 暖房器具は複数のタイプを検討し、家庭の使い勝手に合った製品を選びます。
- リフォームの際は断熱性だけでなく、清掃性や省エネ効果も併せて確認することが大切です。
浴室と洗面室を実際に施工した実例をご紹介しています。